6月 文人達の風雅の交流「煎茶道」

6月の和gaku庵は煎茶道です。
今回の講師は東仙流の家元代理嫡女 湯浅宗円先生。とても可愛らしい先生です。

煎茶道 東仙流は皇室の菩提寺である京都の御寺泉涌寺長老を家元とし、泉涌寺塔頭 悲田院を総司庁とするお煎茶の流派です。東京でお茶会は開催しないため、今回は本当に貴重な会となりました。

抹茶の茶道が、作法が非常に厳格に決められているのに対して、煎茶道はお茶を味わいながら人との対話を楽しむところに重点を置いている点が大きな違いとなっています。ですので、亭主と正客だけが言葉を交わすのではなく、同席する全員が和やかに会話を楽しみます。先生のご自宅に招かれてお茶を入れて頂き楽しくおしゃべりをする感覚です。とはいえ、きちんとお点前もお作法もあるので、程よい緊張感と優雅な空気感が気持ち良い。ただ日本茶を飲んでおしゃべりする場とは違い、ちょっとした非日常を味わう事ができ、ゆったりと良い時間をすごすことができました。

今回のお茶会のテーマは、この梅雨の時期に合わせ「あじさい」。御亭主である宗円先生が心を込めてお部屋に施した趣向の数々がとても素敵です。お茶碗はこのお席のために職人さんに作っていただいたアジサイ柄のもの。梅雨時はあまりお茶会が催されないため、季節に合うお茶碗が出回っていないのだとか。それにしても贅沢です。そして、恐縮です。

当日のお天気はあいにくの雨だったのですが、しっとりと降る雨がお茶会の趣向の1つとなりました。雨を嫌なものとして避けるのではなく、恵みの雨として楽しむ茶道の心を体現したような1日となりました。

 

さて、肝心のお茶ですが、最初に玉露、次に煎茶をいただきました。
玉露の一煎目は量が少なくてビックリ!数滴から多くても十滴くらいかなと思われます。ゴクリと飲み込まずに舌の上で転がしてブランデーを飲むように味わいます。苦みは全くなく、甘い。しかし、さらに驚いたのは旨味の強さでした。どちらかというとお茶というよりお出汁のような風味。色があまりついていないのに、玉露のエッセンスが余すことなく抽出された味わいでした。

玉露はお湯の温度と抽出の時間が決め手とのこと。40-60度ぐらいのぬるめのお湯で、時間をかけて抽出します。なので、抽出時間をかせぐためにお点前に一手間かけているそうです。

次に出していただいた煎茶も甘くて美味しい風味のお茶でした。いつも自宅で飲んでいるお茶とは全然違う高級煎茶のお味。

お菓子ですが、玉露の時に干菓子、煎茶の時に主菓子をいただきました。お干菓子は、お製「川端道喜」和三盆の落雁「おいとぽい」(公家言葉でかわいいという意味だそう)。主菓子はお製「一炉庵」の「あじさい」です。

 

抹茶道と異なる点は「お茶が出る前にはまだお菓子を食べない」ということ。一煎目をいただいた後に、御亭主が「お菓子をどうぞ」とおっしゃるので、そのタイミングでいただきます。

会場となった割烹かねこさん併設のCafe 縁 Yosugaの海鮮丼ランチをいただきつつ、先生やご参加の皆さんとたくさんお話ししながら、楽しく贅沢な一日を過ごすことができました。

 

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